恋箱。





それからのアタシはママにも許可を貰って撮影のある日はお店よりも撮影優先♪



なんせママは元人気AV女優♪


アタシの気持ちを最優先してくれた。




東京、大阪、呼ばれればどこへでも行く。


やる気いっぱいのアタシはとにかく元気で……。







最初は監督、カメラさんや照明さん大勢のスタッフに囲まれて緊張した。


AVは見た事はあるけど……こんなに現場は人がいるとは!!!


でもそんな緊張も最初だけ。




ほとんどの女優さんが演技だってコトに妙に納得する、



更に今までの写真の撮影よりも動きがあるだけ難しい。



アタシは男優さんと、スタッフさんと、一緒に見てくれる人がキレイ!エロい!と思える作品を作り上げていくんだ。




必要なのは本気で感じる事じゃなくて、本気に見せる上手な演技。




お腹は出来るだけ引っ込めて、監督のサインに従いカメラに向けて妖艶な視線を向けていく。



堂々としてるほかの女優さんやキレイだよ~って盛り上げてくれるスタッフさんを相手に羞恥心は消えていった。






「気持ちよくてお金も貰えるなんて最高だね??」






何も知らない通りすがりの人にそう思わせる事が出来れば女優としては完璧。






実際の現場の大変さなんて……借りる側の人間は知らなくていい事だ。