恋箱。




ママはアタシの表情を見て嫌じゃないと察したのか、楽しそうに話始めた。



「東京のSM専門誌なんだけどね、特集組むから1泊2日で撮影にって話があるの」




東京……。



その言葉にココロが揺らいだ。



行ってみたい!!!



ひょっとしたら……



何かが変わるような気がした。





「ホントですか〜??是非行きたいです!」


「あやちゃん指名だからギャラもかなり良いらしいし、カラーで数ページらしいわよ」





自分が望んだ堕落した世界。


オトコの欲望の為にある雑誌。


それでも、こんなアタシを望んでくれる人がいるんだったら頑張りたい!




体はもう汚れすぎてる。今更汚れが増えることもないだろう。




その翌週、アタシは早速新たな仕事の為、東京へと飛んだ。