恋箱。




頭の中が?でいっぱいになっていたその時、料理を持った川口がひょいっと顔を出した。



「いらっしゃいませ~」


「あ、先生。彼が店長の川口君です」



柄にもなく「君」なんてつけてみちゃったり。



川口は先生に挨拶した後、ぽっちゃり君を紹介した。



「アツシの友達でヒデって言うんだ。一緒に働いて貰う事になったからよろしくね~」



ヒデと呼ばれたその子はアタシの1つ上で同じ自動車学校に行ってたらしい。田村先生が思いだしたらしく


「あ~ヒデかぁ。久しぶりだなぁ!!」


なんて盛り上がっていて4人で学校の話題で盛り上がりながら飲み明かした。



そんな、先生にもたれて酔うアタシに真剣な視線が向けられていたなんて……全然気付かずに。