恋箱。




「気に入ってもらえるといいんですケド……」


ちょっとドキドキしながら「シアン」の扉を開いた。




今日は珍しく混雑してる。


アタシ達は3人だからテーブル席に座った。



「川口~今日も美味しいの作ってね♪」


そう目で合図すると帰ってくるウインク……アイツ絶対に先生の事視察してるし。



カウンターの中ではアツシがせわしなく動いていて、更にもう一人ぽっちゃりしたオトコの子が働いてた。



その子はアタシ達のテーブルを見つけると寄って来た。



「あれ??□□自動車学校の先生じゃないっすか?」



その言葉に固まる3人。っていうかこの子誰??アタシも知らないし。