恋箱。




それから……数日後の土曜日。



アタシは約束通り先生と「シアン」へ飲みに行くコトになっていた。今日はもう一人、先生仲間も一緒。



もう一人の田村先生にはあまり教えてもらってないけど二人の関係は知ってたらしい。


「俺だけは聞いてたんだよ」


そう言われて同僚にも彼女って話してくれてる事が素直に嬉しかった。



やっぱりアタシは彼女なんだ。



先生は、こないだの事が嘘みたいに普通の優しい顔に戻ってた。



だから……もう忘れたフリをした。