恋箱。




「ごめん!!!捨てに行くのは一人で行ってくれないかな?先生が彼女の事忘れれるように葵頑張るから!!」



精一杯の頑張り。


一緒に捨てに行くのだけは嫌。


アタシを彼女にしてくれた先生にけじめをつけて欲しかった。




ワガママじゃないよね??



先生は子供じゃないんだし。



「わかった、ありがとう」



抱きしめられる腕が弱々しくて、守ってあげたいと思った。



やっと他に目が向いたの。



何かオカシイって思うけど……その気持ちはそっと追いやった。





気付かない方がいい事もある、本能的にそう悟っていたのかもしれない。