恋箱。




「サオリ~いろいろありがとね!!先生に手紙渡せたのもサオリのおかげだよ」


「アタシだってシンゴと喧嘩したトキいっぱい助けて貰ったじゃん!!ありがとぉ」



そういえば些細な喧嘩で朝まで泣いてたりしたよね。今となっては全部いい想い出だよ。


抱き合って別れた。


シンゴ君の車に乗って去っていくサオリ。普通じゃ出会えなかった昼間の大切な友達。



ありがとう。



もう一度呟いてホテルに背を向けた。




「おめでとう!!」



笑顔の先生がそこにはいる。



そう、アタシは先生とお盆の時のように一緒に地元に帰る。



学校で逢えないのは寂しくなるけど。


なんてったって彼女だし♪



早く昼間の仕事を探してちゃんと向き合えるようになろう!!そう決めてたんだ。