恋箱。





数日後、再び自動車学校に戻る。



先生とは電話はしてたけど会うのは久々。お泊まりしてしまったせいもあって何だか照れてしまう。



学校には秘密。


だからおおっぴらには出来ない。


そんな中でも、たまにすれ違って目が合うとこっそり合図を送ってくれる。




そんな些細な事が幸せだった。




残りの1週間はあっという間に過ぎて行き、久々の勉強も頑張ったかいがあって1コも単位を落とす事なく卒業を迎えた。


一緒に頑張ってきたサオリは筆記を落としてしまった。


それでも合宿生活はこれで終わり。


あとは時間を見つけて足りない筆記だけ受けにくるらしい。




昼間の友達との別れは切ない。


水商売の友達は名前の通り、水のように流れていってしまう事が多いからそこまで寂しくないんだけど。