恋箱。




「じゃあ例によっていっちゃう??あやちゃん主催メドレー大会!!」



いつの間にか切ない曲やラブソングを避けるようになってたアタシ。




恋の歌?

別れの歌?



そんなの……聞きたくもない。





激しいロックバンドの曲を熱唱しながら夜は更けて行った。






気付けば時間は明け方で。



「川口~じゃあ今度は彼連れてくるね♪」



「お~楽しみに待ってるし!!」


「あやちゃん、またね~」



初対面の悪いイメージも取れてすっかり仲良くなったアツシと川口に見送られて家に帰った。



先生の手によって満たされたアタシには、一人の部屋ももう寂しくはなかったよ。