恋箱。




母親は高校の担任になにやら相談しているようだった。


アタシはは担任のコトが嫌い。


クラスの可愛い子グループをやたら贔屓したり、下ネタが多かったり、全てにおいて信頼出来る要素ゼロなんだもん。



そんなアタシの直感は当たってた。



ママは一緒に病院に行こうって言った。


ケンも一緒だった。



その病院は担任が紹介してくれた街中にある病院で、ママが言うには堕胎の腕が確かだと勧められたとか。


は???

腕って……何言ってるの???



誰も味方はいなかった。



堕ろす事前提でそんな病院を紹介して来た担任に殺してやりたいぐらい腹が立ったけど、病院で一度診てもらわなくちゃ話が進まないから行っただけ。




今でもこの時の担任の顔を思いだすだけで気持ち悪くなる。



先生のくせに……最低だよ。