恋箱。





認めたく……ないよ?





だけど。





本当に好きだったら親なんて関係なく連絡を取り合うものじゃない?




信じたくはないけど、それが現実じゃないのかな?そう思ってしまう。


葵がケンの立場だったら……そうするから。




大好きな人の手を、絶対に放したりしないのに。







食事も終わりに近付き



お腹もいっぱいになってデザートと店主オススメの香りのいいコーヒーをすすっていると先生と目が合った。


「幸せそうに食うのな~」


それは先生と一緒だからだよ?


こんなに食事を美味しいって思ったの久しぶりだもん。


なんて言えないけど……。



アタシは風俗やホステスの顔を封印して、普通のオンナの子を演じようとしていた。