「ただいまぁ~」
家に帰ると暗い顔の母親がいた。
気付かないふりをして横を通り過ぎようとしたトキ、突然ママは立ち上がり一言。
「あんた妊娠してるの??」
ケンの親が連絡して来たんだ。
すぐにピンと来た。
怒られる?そう思ったけどアタシはそのまま頷いた。
実の親なら分ってくれるはず。
そう信じてたから。
「どうするつもりなの??」
その問いに自信をもって答えた。
「産みたい!」
でもその想いは誰にも届くコトは無く……。
アタシがもう少し強かったら変わってたのかな?
みんな、みんな大嫌いだよ。
ねぇケン。
あの時ホントは何を思っていたの??
今でも思い出す事はありますか??



