恋箱。


何分?何時間?そうしてただろう?



ケンはとっくに自宅に帰ってるはず。



がばっと起き上がるアタシ!!


やっぱりこれからの事、ちゃんと相談しなきゃ!!!





ケンの親に嫌われてしまってからは敬遠してたけど仕方なく家の電話にかける。ケンは携帯を持たせてもらえないでいたから、こうするしかない。



息を整えて……出来るだけ落ち着いて話す。



「矢口と申しますがケンさんお願いできますか??」



アタシの名前を言った途端……相手の声色が変わった。


そんなに嫌われてるんだ。




なんだか悲しかったけど、それだけの事をしたのかもしれないね?

アタシは親じゃないけどさ。真面目だった息子が遊んでばっかりになったらやっぱり心配だよね?




「おつなぎする事は出来ません!!」






きっぱり……言われてしまった。







何にも知らないくせに。




当たり前なんだけど悔しくて。




行き場を失ったアタシは思わずキレてしまっていた。