恋箱。

でも……ケンのそんな表情は一瞬ですぐにいつもの優しい笑顔に戻る。



嫌われたらどうしよう!!そう思ってたから、ちょっとだけほっとしたけれど……。






少し困った笑顔のケンから、喜びの言葉は……無かった。




「帰りに検査薬買ってみよ?」




ケンは恥ずかしがる事も無く薬局に一人で入っていった。すごくすごく頼もしかった……のに??少し寂しさを感じたのは何でだろう?





いつも待ち合わせをしてた駅のトイレで検査薬を試す。











じわりじわり。






青い線が縦ににじんで伸びる。












結果は……














やっぱり陽性。



















大好きだったマックの前を通ったら吐き気がした。

これがつわりなんだと思った。





愛する人のコドモが今自分の中にいる。




こんな状況でもアタシは嬉しかったんだ。




検査薬に伸びる一筋のラインを見た瞬間、何かが変わった気がした。