「見た目によらず、案外体力ないんだ?あははは」


息すら上がってない、この男が
超人すぎるんじゃないのか・・・?


けれど、この人の優しさなのか

私の息が整うまで

その場に立ち止まり

ニコニコしながら

私の方を見ている。


「ねぇ、俺の事好き?」


「は?」


唐突に何を言い出すんだ・・?


「だから、俺の事好き?」


そう言いながら

唖然とする私の顔を覗きこんでくるものだから

とっさに

後に下がった・・・。


「なんだ、好きじゃないのか」


こ、この男は

一体・・・・

もしかして、あれか?

ホストで、手頃な寂しそうな女を引っ掛けて
店に来てもらう作戦というやつなのか?