「じゃ!その花火大会。
 明日だから、明日!
 駅に18時な!」


あたしが黙ってたことをいいことに
遼助はそういうといつの間にか閉まっていた
ギターを持って教室を出て行ってしまった。

なんなのよ。


「絶対に行ってやんないんだからあ!!」


誰もいない校舎に
あたしの声だけが
響き渡った。