「あたしが探ってみる」

「じゃあ、由良を守りながら攻撃するわね」

隊員の提案を

「それは駄目だよ」

バッサリ否定する。

「だって被害が広がっちゃうもん」

「でも!由良が危険よ!」

「大丈夫だよ、あたしは。ね?」


心配そうにあたしを見てる隊員達に笑いかける。


皆が心配してくれているのはすごく嬉しいよ。

でもね、安心して?

本当に大丈夫だから、大丈夫って言ってるんだよ。


安心させるように、皆の目を見つめる。


「…助けが必要な時は、必ず言え」

渋々、あたしの意見を飲んでくれた。


「ありがとう」

あたしは微笑んだ。



大丈夫だよ、あたしのことは。


あたしはそう簡単にはやられたりしないもん。そんなのヤワじゃないの。幼い頃からあれだけお父様にしごかれて来たんですからね!


それに、何よりも一番怖いことは、自分が怪我することではない。命を落とすことでもない。



あたしが一番恐れているのは、


大好きな皆を失うことだから––––––