ワイバーン、か。


一体でも片づけるのが面倒くさいのに、大量発生なんて本当に厄介だな。


しかもあの第一小隊が手こずっているなんて…

早く行かなきゃ、誰かが怪我してしまう。

最悪の場合、死んでしまう…


急いで部屋に戻ると、みんながこちらを見ていた。


「何だって?」

雅人が聞いてきた。

「何でもないよ。でも、ちょっと出かけてくるね?」



ごめんね、何も言えなくて。



「家でなにかあったの?」

美玲も心配そうに言ってくれた。


「家ではないよ。大丈夫、心配しないで?」

そういって微笑んだ。


「本当に大丈夫か?いつでも俺たちを頼れ。

俺らは″仲間″なんだから」

翔太が言った。



仲間…



「ありがとう、でも大丈夫だから!」



あたしのこと知っても、本当にそう思ってくれる…?