ド天然!?魔女っ子の秘密

あたしは、まだフィールド中央に残っている氷の王子様に声をかけた。


「怪我してない?」


王子様はこっちを向いた。

そして、真顔で一言「あぁ」と言った。


本当に不愛想。

もっと笑えばいいのに。


かと思えば、フッとやわらかい笑みを浮かべた。


「お前、強いんだな」


いきなりそんなことを言うものだから、思わずあたしも笑顔になった。


「柏木君こそ」


でも、柏木君って本当によくわからない。


いきなり怒ったような感じになったり、かと思えば微笑みだしたり…


謎だ。

謎すぎる。



今世紀最大の謎、と言えば大袈裟すぎるが、あたしにとってはそれくらい大きな謎だ。

だからと言って、その謎を解明しようとも思わないけどね。


すると遠くから声がした。


「由良ー‼」

「ぐえっ!」

首元に抱き付かれた。それも、思いっきり。


「すっごくかっこよかったー!」

「美玲!」


美玲に可愛い笑顔で褒められた。


本当に美玲は可愛い。あたしの癒しだ。