今日の午前中に依頼が来たの。

それも、ソルテリッジ魔法学園から。



何でも、学園の近くによく魔物がでるらしい。

それは、学園の教師たちですら対処できないような強いものも出るんだって。

最近はその数も多いとか。


いくら世界屈指の学園とはいえ、生徒たちに戦わせるわけにはいかないし、彼らの安全を守らなければならない。


だから、うちに依頼をしてきた。


依頼者の方――――学園長がいらしたとき、お父様とあたしが対応をしたの。


その時お父様、なんて言ったと思う?


『私どもの家から学園まではかなり遠いので、私が行くことは残念ですができません。

それに"ガーネット"の隊員達が学園周辺の安全を常に守ることは難しいでしょう。』


珍しい。

あのお父様が依頼を断るなんて…と思っていたら。


『ですが、娘が学園に編入すれば、常に安全を守れます。

まだ16歳と若いですが、うちで1番力がある魔法使いです。

いかがでしょうか、娘を学園に編入させるのは』


って言ったんだよ!?

隣にいたあたしの意見も無視して‼

あたしの方を一度も見ることなく‼


…まあ、あのお父様だからしょうがないけどね…


しかも学園長も

『こんなにも可愛らしい方に来ていただけるとは光栄です。
是非よろしくお願い致します』

ニコニコと笑顔で二つ返事……