光が消え目を開けると、そこはいつものお店だった。


さっきの光は何だったんだろう…?

それに、この溢れんばかりのこの力は…

「大丈夫か?」


あたしを心配そうに見つめるその空色の綺麗な瞳…


あぁ、翔太だ…

サファイアじゃない。


翔太が、本当に生きてるんだ……


「翔太…」

「え…?」


すると翔太は目を真ん丸にした。

信じられないというように。


「翔太…あたし、翔太に会いたかった」

「お前…まさか、記憶が…?」

あたしは目に涙を溜めて頷いた。

涙が零れた。


記憶だけじゃない。

魔力や体力も完全に復活している。


そのことを伝えると、翔太はすごく嬉しそうな、安堵したような、そして泣きそうな顔をした。

「泣かないでよ」

あたしがからかうと、

「泣いてないだろ」

強気な言葉が返ってきた。

「泣きそうだよ?」

あたしが笑うと

「うるさい」

顔を赤く染め、顔を逸らす翔太。

可愛いな、と素直に思う。


「由良…

俺、ずっと言いたかったことがある」

聞いてくれるか?と尋ねられる。


「何?」

あたしは首を傾げる。

急に改まっちゃって…何言いだすつもりなんだろうか。