ド天然!?魔女っ子の秘密

後ろを振り返ろうとするサファイアに、あたしはその耳元で囁いた。


「まさか気づかなかったなんて……鈍すぎですね」

あたしはそうやってニヤリと笑った。


「お、おの……」

そしてすぐに、先ほどまで完全に抑え込んでいた魔力を一気に解放させ、

「"アストラル・クロス"!」

魔法を発動させる。


その瞬間、無数の強烈な光が現れサファイアを襲う。

思わず目を手で覆ってしまうほどの眩しさ。



「ぐあぁあっ!」

サファイアの叫び声だけが聞こえる。


光が消え、見てみると、サファイアが遠くの方で倒れていた。


どうやら直撃したらしい。

かなりの怪我を負ったようだ。


「なぜ、だ…」

体を起こしながらサファイアは呟いた。


まだ、言ってるよ。

はぁ、と溜息をついた。


「本当に、気づかなかったんですか?」

サファイアのことなら、とっくに気づいているかと思っていたのに…

周りが見れなくなるど、怒りで目がくらんでいたのかな?


「しかし!お前は、そこで、我に…」

「刺されましたね。確かに、そうです」

あたしはサファイアの傍まで歩み寄り、サファイアを見下した。


サファイアの傍らには、胸にナイフが突き刺さった状態で倒れているあたし。

うん、確かに、倒れている。


「なら、何故だ!?我はこの手で、心臓を刺した!その感触だって残っているというのに!

何故お前は生きているのだ!?何故、お前は同時に二か所で存在している!?何故怪我を負っていないのだ!?一体…」