ド天然!?魔女っ子の秘密

は、早く水滴を取り除かなくちゃ!

でも、どうしよう…

今、かなり強力なシールドを張っている最中なのに、そんなことをしたら、シールドが薄くなってしまう。

薄くなるどころか、有毒な雨で、シールドが溶ける可能性もある。

いつもならそんなことは絶対にないけれど、さっき魔力を失ってしまったから、どうなるかは分からない。

そんなことになってしまったら、皆死んでしまう…

それだけは、避けなければ。

あたしや千沙さんはともかく、美玲と雅人だけは、助けなくちゃ。


だけど、このままでは確実に床が抜けてしまう。

そうなれば、確実に二人は怪我を負うだろう。下手すれば、落下の衝撃で死ぬかもしれないし…


それは、回避しないと。何が何でも、この二人だけは助けなければ。

"ガーネット"でもなければ、他の魔物退治屋に在籍しているわけでもない、ただの高校生魔法使いの二人を助けられなかったら、それこそ"ガーネット"の名が廃る。

どうなるかは分からないけれど、やるだけやろう。

あたしは覚悟を決め、杖を振り上げた。


「"リム…"」

「"リムーブ"!」

千沙さんがあたしが詠唱するのを遮るように魔法をかけた。

床の上の水滴はなくなった。


は、速い…

さすが完璧…


「由良さんは、シールドに専念していてください。そのほかのことは、私が責任もって行いますから!」

千沙さんの目は真剣だった。


「…分かった。お願いするね」

千沙さんにやってやれないことなどない。


あたしはもう一度集中し直して、より精度の高いシールドを創ることだけに専念した。

どこにも、隙はない。

この有毒な雨粒に含まれる分子一個すら入ってこれないだろう。