ド天然!?魔女っ子の秘密

「楓花さん…」

あたしはそれ以上声をかけられなかった。


「貴方達をサファイア様の元へ向かわせるわけにはいかない」


その言葉の調子は強かった。

お人形さんのように整ったお顔立ち。

だけど、今目の前にいる楓花さんは、本当にお人形さんだ。


冷たい紺色の瞳に光はない。

顔に表情がない。

感情も感じない。


…つまり、これって…


「彼女も意識を…」

耳元で聞こえた千沙さんの言葉に頷いた。

楓花さんも、意識を乗っ取られている。


これ、サファイアの仕業だよね…寧ろそれ意外の可能性はないよね。

そりゃ恋敵ではあるけれど、それでもあたしの友達にこんなことするなんて…許せない!

拳を握りしめた。


「楓花さん!」
「目を覚ませよ!」


風花さんは、美玲と雅人の問いかけにも


「"ダーク・アロー"!」


一切聞く耳を持たないらしい。


何の戸惑いもなく魔法が放たれた。

そして、意識が乗っ取られているからか、楓花さんの魔法の威力は凄まじい。その威力は翔太を上回るほど。

まともに喰らえば、確実に死は免れない…

まずい!


「美玲!雅人!」


あたしは叫ぶ。

だが美玲達は至って冷静だった。


「"シールド"!」
「"木星よ、我に力を"!」

間一髪のところで、攻撃を防いだ。見事に完璧なシールドが展開される。


本人達には傷一つないようだ。