部屋に入った瞬間、ブワッと冷たい魔力を感じたのだが、それが一体誰のものなのか、どこから発生しているのかは分からなかった。
「"グロウ"」
暗くどこか冷たいこの部屋を歩くには、この僅かな杖先の明かりだけが頼りだ。
ズンズンと歩くあたしとは対照的な、
「なぁ…やっぱりこれ罠だったんじゃ…」
後ろから臆病な雅人の声がする。
雅人の意見も分からないわけじゃない。
だけど間違いだとしても、ここに入らなかったらきっと後悔していたと思う。それで死ぬことになっても、後悔するよりはマシだ。
あたしはさっきまで何をウダウダと考えていたのだろう。あたしはすべきことをするためにここにいるというのに。
あたしはすっかりポジティブになっていた。自分でも驚くほどの気持ちの切り替えようだ。
しかしあまりに雅人が怯えている様子なので少しでもその心配を拭い去ってあげようと、
「"ライト"」
あたしは杖を振り上げた。
辺りは急に明るくなった。
自分でしたことだけど、思わず眩しさに目を細めた。
そこに、薄っすらと人影が瞳に写った。
「…え…?」
あたしは決して悪いわけじゃない自分の視力を疑った。
「嘘…」
「こんなことって…」
全員が目を見開き驚きの表情を見せた。
そして言葉を失った。
皆の視線の先には、あたしの大事なお友達で、あたしの叶えられない夢を叶えることができる唯一の人物、
楓花さんがいた。
「"グロウ"」
暗くどこか冷たいこの部屋を歩くには、この僅かな杖先の明かりだけが頼りだ。
ズンズンと歩くあたしとは対照的な、
「なぁ…やっぱりこれ罠だったんじゃ…」
後ろから臆病な雅人の声がする。
雅人の意見も分からないわけじゃない。
だけど間違いだとしても、ここに入らなかったらきっと後悔していたと思う。それで死ぬことになっても、後悔するよりはマシだ。
あたしはさっきまで何をウダウダと考えていたのだろう。あたしはすべきことをするためにここにいるというのに。
あたしはすっかりポジティブになっていた。自分でも驚くほどの気持ちの切り替えようだ。
しかしあまりに雅人が怯えている様子なので少しでもその心配を拭い去ってあげようと、
「"ライト"」
あたしは杖を振り上げた。
辺りは急に明るくなった。
自分でしたことだけど、思わず眩しさに目を細めた。
そこに、薄っすらと人影が瞳に写った。
「…え…?」
あたしは決して悪いわけじゃない自分の視力を疑った。
「嘘…」
「こんなことって…」
全員が目を見開き驚きの表情を見せた。
そして言葉を失った。
皆の視線の先には、あたしの大事なお友達で、あたしの叶えられない夢を叶えることができる唯一の人物、
楓花さんがいた。


