ド天然!?魔女っ子の秘密

何とか立ち直り、玄関のドアノブを握ろうと手を伸ばした瞬間、

「え…?」

玄関のドアは音もなく開いた。


「手、触れてないのに…」

それに、魔法も使ってない。

それなのに、なぜ…?


首を傾げていると、後ろの二人があたしを追い抜かしていく。

「何だ、歓迎されてるみたいだな」

「楽しくなりそうね」

二人は不敵に笑った。


二人に追いつくため、広いエントランスに足を踏み入れると、どんよりとした魔力が上からのしかかるようだった。

息まで苦しくなりそうな、強く冷たく、闇系統の、魔力。


どんよりしているのは、魔力だけではなく、エントランス自体もそうだった。


エントランスには、高級感のあるロイヤルブルーのカーペットとシャンデリア。

その先には二階へと続く広く大きな階段がある。

だけど、シャンデリアには灯りがともっておらず、暗かった。


「"グロウ"」

この暗さに耐えきれなくなって、思わず魔法をかけると、やっと明るくなった。

「ありがとな、見やすくなった」

「いえいえ。でも、どこにサファイアがいるんだろ…」

周りを見渡していると、


「うわっ!?」

隊員の叫び声がして、あたしは急いでその声がした方を向いた。


「どうした?って……」


視線の先には、黒いスーツにおそろいの青いネクタイ。そして黒のサングラスをかけた…"サファイア"の皆さんがいた。

その数、ざっと30人…