ド天然!?魔女っ子の秘密

「ねぇ、由良…」

美玲も気づいたようだ。

このものすごく強い魔力の存在に。


洗い物をして濡れた手をタオルで拭き取りながらあたしは頷いた。

美玲の顔は強張った。

大丈夫だよ、とそんな美玲に微笑んだ。


そしてポケットからケータイを取り出して、電話をかける。

「あー、もしもし千沙さん?

『由良さん?おはようございます』

こんな時間にどうしました?と綺麗な声が電話越しに聞こえる。

「あぁ、あのね?多分千沙さんも気づいてると思うけど…」

『このとんでもなく強い魔力のことですね。やっぱりこれはサファイアのものなんでしょうか?』

「何となく、サファイアの魔力に似ている気がするんだよね」

そうですね、と千沙さんは呟くように相槌した。


「それでね、今すぐ"サファイア"の本拠地に小隊を送ってほしいの」

こうしている間にも魔力は風船の如く膨らんでいく。

大きくなりすぎて爆発する前に、止めなくちゃ。

この件の被害は、計り知れない。

『あぁ、ご当主に頼まれていた小隊ですね』

さすが千沙さん。

いつものことながら話が早いね!


「うん。お願い」

『了解しました。ではまた後ほど』


電話を切ると、雅人も美玲もあたしの方を見ていた。

少し不安で表情が強張っているようだが眼差しは真剣だった。