ド天然!?魔女っ子の秘密

「…どれだけ心配したと思ってんだ」

なんで?

何であたしを心配するの?

だって翔太は、楓花さんのことが好きなんでしょう?

楓花さんとは婚約しているんでしょう?

翔太は楓花さんだけを心配していればいいの。

寧ろ、そうしてほしい。


これ以上翔太のその優しさであたしを苦しめないでよ。

これ以上、醜い感情で翔太と楓花さんに接したくないの。


「…ごめん」

胸に渦巻く汚い感情を何とか押し込めてそれだけ言った。

翔太と話せるのは嬉しいけど、今はもう寝たい。ちょっと疲れた。


「どうした?顔色が悪い」

心配そうに尋ねる翔太。やっぱり翔太にはお見通しか。

「何でもない…」

ちょっとした意地を張る。

無意味だとはもちろん知っているけど。


「何でもないわけねぇだろ!大丈夫か?」

大丈夫、なわけない。

それでも、大丈夫、と言おうとしたんだけど、これ以上嘘を言ってもしょうがないと思って、

「…寝れば、治るから」

そう伝えた。

「何があった?…お前がいつもよりも放出してる魔力の量が少ないと思うんだが」

それは俺の思い違いかもしれないけど、と付け加えた。


思い違いなんかじゃない。当たりだよ。

結構魔力を消費しちゃってるから…

何も言えずにいると、


「俺には言えねぇのか?」


辛そうな顔をされた。

…そんな辛そうな目で見ないでよ…

あたしまで辛くなるでしょ…?