ド天然!?魔女っ子の秘密

「…学園の敷地、やっぱり広すぎ…」

溜息が出る。

かなり歩いているような気がするけれど、まだまだ寮は見えてこない。

あ、もちろん迷子になってるわけじゃないよ!


魔力を大量に消費しているため、それに比例して体力も低下していた。

瞬間移動を使えばもっと速く、というよりも一瞬で寮に戻れる。

でも今はもう、瞬間移動の魔法を使えるほどの体力と魔力が残っていない。

ただ、こうやって杖の先に明かりを灯すくらいの魔力しか…


やっとの思いで寮に戻る。

少し切れた息を整えて、玄関のドアに手をかけた。


「ただいまー

……ヒィッ…!」


玄関を開けるといつも通り仏頂面の翔太様が君臨していた。

…怖い。

あな恐ろしや。


「…今までどこで何してた?」

ただその声はいつもより数段低く、どこか怒っているようにも聞こえた。


「…えーっと…学園にいました…」

「授業サボって今までずっと?」

「ゔっ…」

確かにサボっちゃいましたけれど…

「何?屋上で昼寝でもしてたわけ?」

「違うけど…」

「けど、何?」

翔太…怖い。

今までのどの瞬間よりも。


そんなに怒る必要ないよね?

たかだかあたしが遅くに帰ってきただけで。

だって、翔太の1番大事な人は…楓花さん、でしょう?