ド天然!?魔女っ子の秘密

さて、もう一度。

「…っハァハァ…」

…また、失敗。


必ず習得しなければ。

「まだまだ…っ」


あたしはまた集中しなおして、もう一度取り組んだ。







「ハァッ…ハァッ…」


もう魔力がいつもの2割くらいしか残っていない。

まだまだ練習したいんだけど、これ以上魔力を消費するわけにはいかない。

これ以上魔力を失えば、何週間も眠って起きない可能性もある。


周りを見渡せば、明るかった空は陽が落ちたのか、薄暗かった。

もう放課だろう。それどころか帰寮時間かもしれない。


あー、また翔太が心配しているかもしれない。

帰ったら怒られるかな?

全く、子ども扱いも大概にしてほしいよね。

あたしは16歳で、もう幼い子供じゃないんだっつーの。



競技場から一歩外に出ると、冷たい外気に思わず両手で腕をさすってしまった。

外は薄暗く、人もいないのでひっそりとしていた。

日中ただでさえ12月の寒いのに、陽がないということもあって余計寒かった。


あー、コートを持ってくれば良かったな…それかせめてマフラー。あ、手袋でも良かったかも。防寒着持ってくるべきだったね…


「"グロウ"」

杖を取り出して呟いた。

オレンジ色の温かい杖の先の灯りを頼りに寮まで戻る。