「お前…一体自分が何をしたか分かってるのか ?」

目の前には腕組みをしてソファに座ってこちらを睨みつけているお父様。

かなり怖いです…っ

そこら辺の魔物なんかよりよっぽど怖い。


「申し訳ありません…
まさか自分があの"サファイア"のパーティーに連れて行かれるとは夢にも思っていなかったもので…」

頭を深々と下げる。

「全くお前は…」

溜息をつかれた。


あたしは今"ガーネット"のお父様のところに来ています。


本当なら今は学校に行っている時間帯で、今は朝の8時ごろだから…多分1限目の途中なんじゃないかな?

でも今日は休んじゃいました。


なぜあたしが学校を休んでまでここにいるのかといいますと…

昨日のパーティで見た映像について早いうちに報告しなければ、と思って報告に来たの。


それで、昨日の説明を始めたんだけど…


"サファイア"のパーティに参加した、と伝えたところ、想定外のお説教タイムに突入しちゃいました…


「お前はやはり用心深くないな。相変わらずであるが」


ハァ、と溜息をつかれた。

あたしを呆れたように見つめる冷たい目が、尋常じゃなく恐ろしい。


「…ごめんなさい」

「お前はもっと"ガーネット"の者だという自覚を持って…」


お父様の言葉を聞くたびに、体が萎縮して小さくなっていくような感覚がした。

お父様の発する一つ一つの言葉が、すごい大きな破壊力を持っているような気がするのはあたしだけでしょうか…?