とりあえず飲み物…オレンジジュースを持って窓際の静かな席に移動した。
席について、次は何を取ってこようかなと迷っていると後ろから「よ」と声をかけられた。
振り返ると、さっきまでステージにいてみんなの注目を浴びていたご当主がいた。
「翔太、お疲れ」
「サンキュ」
そう言って翔太はあたしの持っていたオレンジジュースを飲み乾した。
「あぁっ!あたしのオレンジジュース!」
「あ?俺にくれたんじゃねーの?」
「違うよ、あたしが自分のために取って来たの!」
「ふーん」
「ふーん、じゃないよ、あたしのオレンジジュースが...」
それにこのオレンジジュース…シェフの人が目の前でオレンジを絞ってくれてすごく美味しそうだったのに!
飲むの楽しみにしてたのに!
「まだあっただろ?」
それ、また取ってくれば?ってこと…!?
「そういう問題じゃないの!」
人の物を勝手に飲むなって話!
「ったく…待ってろ」
フッと微笑むと翔太は人ごみに消えて行った。
あたしの頭にポンと手を置いて。
待ってろ、って…どういうこと?
ふとあたしは窓の外を眺めた。
パーティの煌びやかな明かりが夕闇の庭園を照らす。
綺麗…
洋風の庭園は夕闇のおかげでほとんど分からないけれど、沢山の植物が植えられているようだ。
夜の時間帯だけど、いくつか花が咲いているのも見えた。
思わず外に出たくなって、その思いのままにあたしは庭に出てみることにした。
席について、次は何を取ってこようかなと迷っていると後ろから「よ」と声をかけられた。
振り返ると、さっきまでステージにいてみんなの注目を浴びていたご当主がいた。
「翔太、お疲れ」
「サンキュ」
そう言って翔太はあたしの持っていたオレンジジュースを飲み乾した。
「あぁっ!あたしのオレンジジュース!」
「あ?俺にくれたんじゃねーの?」
「違うよ、あたしが自分のために取って来たの!」
「ふーん」
「ふーん、じゃないよ、あたしのオレンジジュースが...」
それにこのオレンジジュース…シェフの人が目の前でオレンジを絞ってくれてすごく美味しそうだったのに!
飲むの楽しみにしてたのに!
「まだあっただろ?」
それ、また取ってくれば?ってこと…!?
「そういう問題じゃないの!」
人の物を勝手に飲むなって話!
「ったく…待ってろ」
フッと微笑むと翔太は人ごみに消えて行った。
あたしの頭にポンと手を置いて。
待ってろ、って…どういうこと?
ふとあたしは窓の外を眺めた。
パーティの煌びやかな明かりが夕闇の庭園を照らす。
綺麗…
洋風の庭園は夕闇のおかげでほとんど分からないけれど、沢山の植物が植えられているようだ。
夜の時間帯だけど、いくつか花が咲いているのも見えた。
思わず外に出たくなって、その思いのままにあたしは庭に出てみることにした。