時計も4時を回ったころ、美玲に尋ねる。

「あのー、美玲さん?」

「なに?」

「出かけなくてもいいの?」

出かけるんならそろそろ出発しないと…


「…どこに行く気?」

美玲はキョトンとしている。

「へ?だって、美玲が付き合ってって…」

あれ、買い物に行くんじゃないの!?

「あー、ごめん。説明してなかったけど、付き合ってっていうのは買い物とかじゃないの」

「へっ!?じゃあ、一体…?」

「もうすぐ迎えにきてくれると思うんだけど…もうちょっと待っててね」

腕時計を見ながら美玲は言った。

「あ、うん…」

うーん…一体どこに行くつもりなんでしょう…?



ピーンポーン――――――

「あ、はーい」

あたしは玄関のドアを開ける。

あたしはそこに立っていた人物を見て目を見開いた。



そこにいたのは






「あら、由良ちゃん。こんにちは」







「こん、にちは…」







楓花さんだった――――――――