「誰が変だって?」

翔太は少し不機嫌そう。


「へっ!?」

何で考えていたことがバレてるの?

どうして!?

まさか、心読んだ!?

でもそれしか考えられない…

だってあたし、口にだしてな…


「心の声が口から漏れてんぞ」

「ふぇっ!?」


ガーン…

また漏れてたなんて…

マスクでもしていようか。


「で?誰が変なわけ?」

口調は柔らかいが、オーラが怖い…

「え?えーっと…」

あたしは目を泳がせる。


ピンチ…

ピンチ…

由良さんピーンチ!


「もう、帰ってきて早々ね。イチャイチャするのはそのくらいにしておきなさいよ翔太」

「あー、見てて熱いな!」

二人はニコニコしながらこちらを見てる。



「な!イチャイチャしてないって!」

「そ、そうだよ美玲!」


でも、美玲のおかげで話がそれた!

美玲はあたしの救世主だ。