ド天然!?魔女っ子の秘密

『あやちゃん…』

『何しにきたの?』

彩ちゃんがすかさず聞いてくる。

魔物に言うような口調で。


『あの、あたし…あやちゃんに謝ろうと思って…』

勇気を振り絞って答えた。

すると彩ちゃんは叫ぶように言った。


『そんなのいらない!』

『え…?』

『だって、わたしもうゆらちゃんとは遊ばないもん!』


あまりのことに、言葉が出なかった。


『ゆらちゃんと遊ぶと怪我するんだもん』

『そ、そんなこと…』

否定しようとすると


『ゆらちゃん、こわいもん』


彩ちゃんは悲痛な顔をしていた。



怖い


こわい


コワイ



その言葉があたしの頭を支配する。




『由良さん!?』


気がつけばあたしは走っていた。

あの場から––––彩ちゃんの前から逃げ出したかった。