「本っ当にいいのか!?」

右手人差し指で自分を指している。


「本当にいいよ。むしろお願いしたい」

「え?」

雅人は驚いた顔をした。


「星使いとはいえ、呪文を唱えずに魔法を使えることが凄いよ。

呪文を唱えずに魔法を使えるということは、何より相手の裏をかくことができるということ。

それは雅人の強みだよ。


それに、あの戦闘能力の高さ。

あたしの魔法を間一髪のところで防御できるなんて、凄いと思う。

あたしの魔法を防御出来る人は"ガーネット"でも数人しかいないよ」


もちろん、放出する魔力を10分の1まで抑えている今の状態で、だけど。

あたしの放出する魔力の量を5分の1まで増加させたら、周りにいる人は皆、あたしの放出する魔力で倒れてしまうんだ。



「それと、最後の得意技って言ってたあの閃光。

あれ、凄いね。並の人じゃ太刀打ちできないほどの威力があるよ」


あの閃光、気を抜いたら本当に怪我するかも、と思った。

あれは、力になる。

攻撃の核になる。


「あたし達"ガーネット"に欲しい人材だと思った」


あたしがそう言うと、最初はポカンとあっけにとられていた雅人だったが、次第に深刻な顔をした。


そして、重い口を開けた。


「俺は、星使い、なんだぞ…?」

「うん。それがどうかした?」


雅人は、言葉を続ける。