ド天然!?魔女っ子の秘密

翔太はいつにも増して、不機嫌で無口になってしまった。

子供みたいだね。

しょうがないなぁ…

「はい」

「…」

「お腹減ってるんでしょ?…あの二人には秘密ね?」

翔太におにぎりを1つ乗せたお皿を渡した。

「…はぁ…」

何故か溜息をつかれる。

え!?あたし何か間違えたかな!?

何なに!?


「…ありがと…」


翔太はおにぎりをほおばった。

すごく、緊張する。

料理をすることは別に苦手なわけじゃないし、渡したおにぎりも失敗作ではないから、きっと大丈夫だとは思うけど…

心臓がバクバクと音を立てている。


「…うま」

真面目な顔で言ってくれた。


心の中でクラッカーが明るく華やかな音で鳴り響いた。


あたし、もうこれだけで充分だよ…

自分の作った料理を、好きな人から美味しいって褒めてもらえるなんて。

嬉しくて緩んでしまう口元をキュッと引き締めて、あたしはいつも通り振る舞おうと試みた。


「本当に?良かった〜」

なんて言ってみるけど、本当は跳び上がって、この喜びを全世界に叫んで知らせたいくらいに嬉しい。


パクパクとあたしの作ったおにぎりを食べる翔太は、まるで小学生のように可愛らしかった。


ねぇ、翔太…

きっと、違うよね…?

あたし、信じてるよ、翔太はあんな酷いことをしてないって。

ね、そうだよね…?