「すごい…」

思わず呟いてしまった。


隊員達の建てた柱はどれも質が完璧で、注がれている魔力の圧力も、先程とは比べものにならないほど上がっている。


本当に不得意な系統の柱なのかな?と疑ってしまうほど、完璧で素晴らしい柱ばかり。

みんなの上達がとても速い。


「…はい、終わり」

あたしが声をかけると、柱はパリンと割れていき、それぞれが破片を除去する魔法をかけて、柱は跡形もなく消えて行った。


バタ、と何人かの隊員が倒れた。


どよめきが生じた。

気持ちは分かるけど、大丈夫。

「…倒れた人達は、この修行でとても疲れたのでしょう。魔力を沢山放出してもらいましたから…
でも、大丈夫です。寝て起きれば元通りですから。今はとても弱くなった魔力も戻っていますでしょうし、さらに強化されていると思います」


あたしが説明すると、皆は安心したようだった。


「体調が悪くなったら直ぐに休憩を取るなどしてください。

では、今からは柱を2本出してもらおうと思います。大丈夫。きっと出せるから」