ド天然!?魔女っ子の秘密

「ただいまー」

寮の玄関のところに瞬間移動した。


だが、一向に返事がない。


どうしたんだ?

皆どこかに出かけたのか?


しかし、それはないよな。


雅人は『今日は何が何でも早く帰ってこい』って言ってた。


だから、多分、雅人はいるはず。


由良と美玲は出かけるって言ってたから、もしかしたらいないかもしれないが……


いろんな思いが交差するなか、俺はリビングへ続く扉を開けた。





―――――パーン!

開けた瞬間、何かが弾ける音が鳴り響いた。



「「「お誕生日おめでとう!」」」

リビングにあかりが灯る。


皆はクラッカーを手にもっている。


どういうこと、だ…?

状況が呑み込めない。


いつものリビングには、普段の食卓には並ばないような豪華な料理が並んでいる。

折り紙で作ったような話飾りなどの飾り付けもされていて、まるでお祭り騒ぎだ。



「な、何やってんだ…?」


「何って…今日が何の日だか分からないの?」


由良が答える。