ド天然!?魔女っ子の秘密

「誰が嫉妬するかよ!」

「あんたが」

「だから!」

「はいはい、顔真っ赤だから」

「なっ!?」

「あんた、分かりやすいのよ」

「んな!」


翔太の大きな声で我に帰る。


「え?どうしたの?」


あたしは首を傾ける。

美玲のこと考えてたら、すっかり話を聞いてなかった。

「…お前なー」

「え?どうして顔真っ赤なの?」

翔太はなぜか顔が真っ赤だ。

何でかな?

さっきの瞬間に運動でもしてきたのかな?

いや、それはあり得ないよね…

風邪⁉︎

「…風邪じゃねぇよ」

「⁉︎」

なんで分かったんだろ⁉︎

心は読まれないように、今朝からずっと注意してきたのに!


「お前、心の声が口からダダ漏れだ」

「なっ⁉︎」

ガーン…

嘘でしょ…


ん?ちょっと待って…


「風邪じゃないなら、どうして?」


「あらら、翔太…拷問ね?」

美玲は何だか楽しそう。


「…お前、わざとか?」

「何が?」


「由良がわざとにそんなことができるはずないじゃない」

「そうだな…」

「??」


「さ、行くわよ」

「?はーい…」

よく分からないまま、美玲と共に寮に帰った。