「今から、実際に″しびれ薬″の解毒剤を調合してもらいます。


私と同じ作業をしてください。



では、まず––––––––––」



先生は説明をして、生徒はその声に従って実習するみたい。


それにしても、先生が実習するスピードがとても遅い。

それに途中で説明が入り、作業は一時中断するから、眠くなっちゃいそう…


だからあたしは先生の話を一切聞かずに黙々と作業をする。


一応、あたしも魔法屋の娘ですからね?


こんなのは楽勝♪


教科書なんか見なくても、作り方は暗記している。


今まで何度この調合させられたことか…


この調合を初めて習ったのは…8歳のときだったかな?

あの時は沢山怒られたっけ…

懐かしいな。


っと、思い出話はおいといて。

授業に集中しなくっちゃね。



「完成」


小さな声でつぶやいた。


時計をみると、授業開始から5分しか進んでいない。



まずまずってところかな。