目の前には、綺麗なグレーの髪の毛に、綺麗な青の瞳を持つソフィア様と
翔太がいる。



これは……何だろう…?

…夢……?それとも現実……?


『ばあちゃん、どうした?

熱が下がらなくて、辛いのか?』


熱……?

体調が悪いってこと…?


じゃあ、これって、夢じゃなくて、現実⁉︎


『いいえ......熱は…下がっています……

大丈夫、ですよ………』

『それなら良かった』

翔太は少し安堵の表情を見せた。


『……翔太には…感謝、しなくては…なりませんね…
……いつも……看病、してくれて……ありがとう…ございます……』

『何言ってるんだよ。家族だろ?当たり前のことだろ?』

翔太は辛そうに微笑んだ。

『…いいえ…
…いつも…ほんと、に………ありがとう……


貴方に……謝らなければ、ならないことが……あります………』

『何だ?』

『……ごめんなさい……

…私は……父親も…母親もいない……貴方を…独りにしてしまいます……』

『どういうことだ?』

翔太の顔がこわばる。

『私は……今日………逝きます……』

『こんな時に冗談か?笑えねぇよ』

翔太は笑おうとしているけど、本当は辛いとうことが痛いほど分かる。