「さ、温かいうちに食べてしまいましょう」

「そうだね」


皆で手を合わせて

「「「いただきます」」」


一口たべると…

「美味しいー!!」

見た目からして美味しいことは確実だったけど…なにこれ、想像以上の美味しさなんですが…!

「レストランの料理みたいだよ!!」

本当に美味しい!あたしがパクパクと食べていると


「まぁ、俺らが作ったからな」

「当然でしょう」

二人とも嬉しそうな顔をしていた。


いいな…

いつかあたしも翔太と……


って!

あたし何考えてんだ!?


あたし、いつからこんなに傲慢になったんだ!?かなり欲張りだよ!?


「あたし!」


立ち上がって叫んだ。


「「…どうした?」」

冷たい視線を下から感じた。


「はっ!」

由良さん叫んじゃいました。さすがに恥ずかしい…!


「何でもないですよー?」

あはははは~と笑って誤魔化そうとしたけど、


「「ついに壊れた…?」」


二人に突っ込まれちゃった。


でも待って…


壊れた?って何が?見渡す限り壊れた物なんて何一つ見つからない。


「何も壊れてないよ?」

「「…この天然」」

二人はなぜか溜息をついた。