寮に戻ると、美玲が笑顔で迎えてくれた。


「あれ、翔太と雅人は?」


姿が見えない。

それどころか、気配すら感じない。


「んと、雅人は買い出し中」

「今日の当番は雅人だったっけ」

「うん。ちなみに由良は洗濯当番だよ。

忘れてないよね…?」

「!」

そうでした!

あたし今日洗濯当番だったよ!


すっかり忘れてた…


「その顔は忘れてたのね?」

あたしは黙って頷いた。

「じゃあ、忘れた罰として洗濯物を今すぐ取り込んで」


「…ま、まさか美玲さん…」


美玲は不敵に笑った。


「もしかして由良忘れてるかなと思って、洗濯物干しちゃった。当番表も昨日は変わってなかったしね」


なんていい子っ…!

「これからは忘れないでよ?」

「美玲大好きっ!」


あたしは美玲に抱きついた。

「あたしも好きだから、今すぐ洗濯物取り込んでくれるわね?」


あたしは急いで洗濯物を取り込みに行った。