ド天然!?魔女っ子の秘密

『ちょ、ちょっと由良!?何言ってるの?翔太に決まって…』

『そ、そうだよお前何を…』


美玲と雅人は慌てている。


『違う。これは絶対に翔太じゃない。あなたは翔太じゃない。

そうでしょう?』


「あたし」は翔太をじっと見つめる。


『…さすが、"ガーネット"の姫君だ…』

『名乗って』


『……我は"サファイア"を創りし者…』


『『!?』』

『……』


美玲と雅人は驚きのあまり声も出せない様子。

あたしは、いたって冷静だった。



ザァァァ…ザァァァ…


ノイズ音が入ってくる。



そろそろ、見ることができる「翔太の未来」も限界なようだ。


『私はお前を殺す』

ニタ、と翔太は笑う。


そして、翔太は「あたし」の腹部を刺した。


美玲と雅人の悲鳴が部屋に響く。


ノイズ音がうるさくて、会話が聞こえなくなっていく。


「あたし」が倒れていく。

美玲と雅人が「あたし」の名前を叫ぶ。


「あたし」はもう起き上がらない——



ノイズ音が強くなっていく。


映像が途切れていく―――


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