「「「は?大学卒業!?」」」

3人は声を揃えて言った。


「…え、っと、それはいつのこと?」

美玲が戸惑いがちに質問した。


「んーと…10歳で入学したかな。あ、12歳で卒業したの」

みんなが固まった。

ん?あたし変なこと言ったかなー?


「ど、どこの大学だ…?」

「えっと…国立大魔法大学」


「「「はぁ!?」」」

先程よりも更に大きな声で叫ばれた。


「う、嘘でしょ…
国立大魔法大学だなんて…」

「あの大学ってたしか…」

「この世界で1番難易度の高いあの大学だ...よな?」

「この学園からも数名しか入学することのできないって噂のあの大学よね…?」

「それを10歳で入学して12歳で卒業した、なんて…」


「「「由良って凄すぎる…」」」


あ、皆が戸惑う理由が分かったかも。

大学に行ってた、なんて普通じゃないし変だから皆引いちゃったんだよね…?

言うべきじゃなかったかなぁ…

ちょっと落ち込んでしまう。


「由良、ほんとに凄いわね…」

「また勉強教えてくれ!」

ガバっと頭をあげた。

皆、引いてなかった…!


「…うん!いつでもいいよ」


よかった、引かれてないみたいで。

あたしは胸を撫で下ろした。