ド天然!?魔女っ子の秘密

「あ!見えた!」

あたしは翔太と繋いでいない方の手で指さした。


その指の先にあるのは、もちろん掲示板。


その前に広がる人の数もすごいのだけれども…



掲示板を見て帰ってくる男子生徒の集団とすれ違った。


「すげぇよな…」

「あぁ、有り得ねぇ…」

「あんなに可愛くて、強くて、おまけに頭もいいのかよ…」

「完璧だな…」

「まじ天使だよな…」


天使?天使がいるの?

伝説上の生き物なのに…!



「ねぇ翔太」

「あ?」

「さっき天使がいるって聞こえたけど、天使ってどこにいるの?」

翔太は足を止めてあたしの方を見た。


「…ここ、だろうな」

「ここ?見つけられないけど…どこ?」


きょろきょろとあたりを見渡すけど、見つからない。

「翔太は分かるの?」

「……ま、あな」

「どこどこ?ねぇ、教えてよ」

「…俺の目の前にいるっつーの」

「へ?翔太の目の前!?…何も見えないけど…」


翔太の目の前には、空気しかない。

翔太は何を言ってるんだろうね?


「…この無自覚鈍感が」

「へ?自覚してるってば、あたしはブスだって」

「……最強に天然だな」

「ごめん、周りの雑踏が大きくて聞こえなかったけど…何て言った?」

「……なんでもねぇよ」


翔太は溜息をついた。