ド天然!?魔女っ子の秘密

翔太…

翔太はすごいよ…


たった一言であたしを安心させるんだもん。


あたしは翔太の手を握り返した。

翔太もさらに強くあたしの手を握った。


今のあたしには不安な気持ちはなくて、別の感情があった。


この時が、この瞬間が、いつまでも続けばいいのにと思ってしまった。


鼓動がいつもよりも速くて痛い。






…ダメだよ。


あたしがそんな感情を抱くことは許されない。


1番あたしが分かってるでしょ…?


ずっと胸に仕舞っておこうって決めたでしょ…?


あたしは仕事をするためにこの学園に来たんだよ?


仕事が終われば、この学園からも去ることになるんだよ?


それなのにそんな感情を抱けば、絶対に辛くなるって分かってるでしょ…?



だから、自分の感情を騙していよう。

誤魔化していよう。



あたしは"ガーネット"1の魔法使い。

世界最強の魔法使い。



自分の感情だって、誤魔化せるよね?




あたしは心に強く言い聞かせた。

感情を押し殺して、胸に仕舞い込んでおくことを。