ド天然!?魔女っ子の秘密

「な、なんでテストがないの?」


朝礼も終わり、翔太に尋ねる。


「この学年のSC4は全員が先生方よりも強い魔力を持っているからな」


「そ、そうなの!?」


翔太だけではなくて、雅人も美玲も!?


「あぁ。先生方よりも強い魔力を持っているから、わざわざテストしなくても十分に魔法を使えるって考えられている。まぁ、実際そうだしな?

実技のテストは満点もらえるから安心しろ」


「へー……」


あまりのことに言葉が続いて出てこない。


皆は強いって思ってたけど、先生たちよりも強かったとは…。


まぁ、翔太は"サファイア"の人だから相当強いって分かってたけど。


ていうか、テストも受けないで満点もらってもいいの…?

「SC4の特権だからな」

SC4って、あんなに豪華な寮で過ごせて、テスト受けなくても点数もらえて......


どんだけ、待遇良いんですか…!?


翔太は言葉を続けた。


「どの教科も100点満点だから、合計700点満点だ」

「分かった。合計点で勝負だね?」

「あぁ。テストの結果が順位と一緒に掲示されるから、そこで勝負な?」

「絶対勝つもん」

「どうだろうな?」


フッと勝ち誇ったような顔をされた。


この顔…

むかつく…!


ぜーったいに勝つ!


こーんなヤツに負けない!