ド天然!?魔女っ子の秘密

みんなの勉強の邪魔にならないよう、ゆっくりと寮の玄関を開ける。

「ただいまー…」

小さな声で呟いた。

靴を脱いでいると、上から声がした。

その声は、当然氷の王子様なわけで。


「どこ行ってたんだ?…ってお前!」

「あ、翔太。ただいま」

「おかえり…って呑気に挨拶してる場合じゃないだろ!?
お前、その腕どうしたんだよ!?」

帰って早々お説教。

全く、心配性だなー…


「腕…?」

渋々自分の腕を見てみると、切り傷から血が垂れていた。

ちょっと深め…?


「……全然気づかなかった」


どこで怪我しちゃったんだろう?

うーん…あ、洞窟の破片でかな?

そことしか考えられない。


翔太は溜息をついた。

「…この馬鹿が」

あたしの腕を掴んでリビングへと歩く。

「ちょ、ちょっと待ってよ!」

不機嫌そうな氷の王子様はいつもより歩くのが速かった。


翔太は足が長いため、いつも歩くのが速い。

あたしは速足じゃないと追いつけない。

それなのに、いつもよりも速く歩くから、追いつくのに精いっぱいだ。


だから、待って、って言ってるのに!


翔太は黙ったままだった。